2009年8月19日水曜日

松陰コモンズが2010年3月で終了予定、で考えるコレクティブハウスの収益性の問題

松陰コモンズが2010年3月で終了予定だそう。
残念なことだと思う。

大家さんの金銭面だけでない想いを反映した
松陰コモンズという方法は、きっとまた今後
どこかで行われていくだろうし、そう願う。

ただし、確かに贅沢な活用法であったことは間違いない。
数割の人が選択する住まいの選択肢の一つとして
シェア住居が広まるためには、松陰コモンズ
のやり方ではうまくいかない。残念なことに。

結局のところ、ゲストハウスという業態が広まりつつあるのは、
贅沢な共有空間を持つかわりに、各自の設備を制限している
からである。トイレもキッチンも台所用品も、生活時間がずれる
ので、一人あるいはひと世帯で占有しないことで、おどろくほど
無駄が省ける。水周りの共有で配管の無駄も省ける。
この省いた無駄を事業者と住人のコスト削減に役立てることで
住人は格安の生活費で豪華な設備に囲まれて設備ストレスなく生活
できるのに、業者にとっては、高収益ビジネスとして成立するのある。
ちなみに、新しい業態は高リスクであるから、高収益ビジネス
でなければ広げるのが難しい。 それでも、ゲストハウスは広まる。

コレクティブハウス社の理念は大変素晴らしいし、
賃貸型多世代シェア住居がもっと広がってほしい。
もっと広がってほしいからこそ、コレクティブハウス社の解説にあるような、
コレクティブハウスの「住宅の独立度が高さ」がもたらす、
コスト面の問題について、今後さらに、現在行われている検討が
進み、新しい形が模索されていくことを楽しみにしている。

現在行われている検討の例:
マージュ西国分寺
マージュ西国分寺はコレクティブハウスではないが、CHC代表理事でもある影山さんと松蔭コモンズも手がけたチームネットが設計・運営。ゲストハウスガイドブック ひつじ不動産で集客


コレクティブハウス社では新しいPJも始動中とのこと。
「暮らしのレシピ」 プロジェクト
「団地コミュニティ再生支援」 プロジェクト
などなど。
楽しみですね。


文責:とや

1 件のコメント:

  1. 追記です。
    コレクティブハウス社では、「現在進行中の、プロジェクトをご紹介し内容、進め方につきご意見をいただくとともに
    それぞれのプロジェクトに参加していただける方を募集する」という「プラットフォームミーティング」を定期開催しているようですよ。興味があれば、コレクティブハウス社に連絡してみては。
    http://www.chc.or.jp/

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